石積み

野面積みと他工法

宮田組石工では、中世より伝わる石積技法「野面積み」を行います。これらの工事は、貴重な文化遺産や自然遺産を美しい姿のまま、後世に残すことにつながります。

野面積みと施工例

戦国時代の築城に大活躍した野面積み

野面積みとは、自然の中にある石を加工せず、そのままの形で積み上げる技法で、とりわけ良く知られているのが穴太積(あのうづみ)です。穴太積とは穴太という地域の集団に伝わる石積技法です。滋賀県大津市坂本穴太は、比叡山の山麓に位置し、延暦寺と日吉大社の門前町にあたります。穴太衆とは、古墳築造などを行っていた石工の末裔といわれ、寺院の石積職人として高い技術を培っていたことが、門前町に残る石垣等からもわかっています。

城郭の築造が盛んだった戦国時代には、穴太衆の他にも、越前衆、尾張衆などの石工集団が現れました。

穴太衆の存在は、織田信長が安土城築城の際に召し抱えたことで広く知られるようになり、豊臣秀吉をはじめとする他の戦国大名の城造りにも携わるようになりました。

穴太衆は、江戸時代の中期まで全国各地で活躍していましたが、その後、築城が減り、穴太衆の職人も激減しました。

日本伝統の石垣積みは、コンクリートブロック壁の強度を上回るという実験結果もあります。また、自然に優しく美しい技術として再評価され、自然遺産や文化遺産の補修工事のほか、現代建築との融合など、新たな活用が始まっています。

宮田組石工は、文化財石垣保存技術協議会にも加盟しています。

野面積みの施工例

1. 利尻島 本泊石組階段 
(株)粟田建設・(株)宮田組石工共同工事 平成23年9月
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1670年(寛文10年)にアイヌと和人の交易場として開設され、18世紀以降は「運上屋」の名称で知られた史跡に、唯一残る46段の石段。これまではコンクリートなどを使って補修されてきたが、穴太衆積みの技術で再構築された。穴太衆積み伝承・粟田家15代の粟田純徳氏と宮田組石工が施工

 

2.利尻島 ぺシ岬
平成23年10月
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穴太積を参考とした、野面積み擁壁


3.ドイツ シュルツ・ミツコ(美術館)深田充夫氏作品制作
(株)粟田建設応援 平成25年5月
ドイツ
ドイツのメクレンブルグ州テテロウ市にある日独交流施設「シュロツ・ミツコ」にて。彫刻家・深田充夫氏作品を建造(写真は建造中のもの)。

 

4.愛知県一宮市 M邸
平成25年12月
名称未設定-2

日本の伝統の石積みにアート性を感じている施主によるオーダーで、個人宅の塀として施工。現代建築との融合例。

他工法の施工例

1.利尻島 ペシ岬
平成23年10月
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北海道利尻島の鴛泊港(おしどまりこう)の北に位置する標高93mの岩山。岬の先端に近い最高部には、一等三角点と展望台があり、礼文島や北海道本島、利尻山を望むことができる。

 

2.知床 羅臼湖 
平成25年8月
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羅臼湖は、知床世界自然遺産・知床国立公園内にある知床半島最大の湖で、湿原の動植物の宝庫。


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