石工とは

Q.「石工」の仕事は?
A. 石工(いしく)とは、石材を加工したり組みたてたりする職業のことです。

「せっく」「せっこう」ともいい、古墳時代には既に存在したとされる、とても深い歴史がある職業です。
ピラミッドやモアイ像も石工による建造物の一種。日本でも、お城にはほぼ例外なく石垣が使われ、近世では石橋のアーチなども造られました。

Q.現代の石工は何を造っていますか?
A. 公園の自然石や道路の縁石を積み、河川の災害復興工事なども手掛けています。

石造りの階段、川沿いのブロック、道路など、現代の石工の仕事は多岐に渡ります。街を見渡せば、そこここに石工の技術が使われていることでしょう。
コンクリートや鉄でできた建造物でも、外装として薄い石版を張り付けることがあります。そういった化粧版を自然の石から製造するのも、現代の石工の仕事です。

Q. 「波切の石工」はなぜ有名なのですか?
A. 石積み職人を全国に輩出した地域なのです。

三重県志摩市大王崎の先端にある集落、志摩市波切地区では、かつては良質の石材が取れ、波切石(なきりいし)と呼ばれていました。漁業も盛んで、大正7年に認可を受けた波切漁港の修築工事にて石工達が腕前を発揮。昭和3年まで続いた工事の間に、多くの弟子を養成したといわれます。

 

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Q.どれくらい職人を輩出したのですか?
A. 昭和のはじめには300~500人もいました。

正確な数はわかりませんが、明治末には30人程だった波切の石工が、昭和のはじめには300~500人もいたといわれています。
中学校を卒業した男子の半数は漁師に、もう半数が石積み職人になったといわれるほどです。

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Q.波切で最も有名な石工職人は?
A. 林与吉という男性です。

与吉は波切の石工の祖とされ、波切の石垣職人の有名な人といわれています。
与吉は1860年、波切にある大慈寺というお寺の石塀を積みあげました。今にも残る、波切最古の石積みです。100年以上が経過した今でも狂いがなく、当時の石工の巧みさを今に伝えています。


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